【日本最後の秘境 雲ノ平を目指す #03】薬師岳から雲ノ平
薬師岳から雲ノ平
薬師岳から雲ノ平は一気に標高を下げる形で進みます。
朝焼け
薬師岳山荘からは薬師岳にご来光が隠れるため登る必要があります。
私は昨日登ったので、今回は小屋から朝焼けをいただきました。
この日はガスもなく快晴です。3日目にして初めての快晴。
槍ヶ岳も拝めました。普段は穂高に行くことが多いのでやっぱりずいぶん遠いところにいるんだなと実感しました。
薬師平
岩場続きだった景色とうって変わり、広大な自然が見渡せます。
奥に見えるのが雲ノ平、黒部五郎岳です。
薬師平から先にあるのは薬師沢ですが沢を渡渉します。
今考えると夕方の時間帯に沢を越えて足を滑らせることを考えると小屋に泊まってよかった…
薬師沢を超えて、太郎平までいくのが直近の目標です。
太郎平小屋があり水の補給もできます。この場所は折立からの経由地点であるため、結構人がいました。
太郎平
太郎平からは薬師岳、雲ノ平、黒部五郎岳とどれも憧れのコースとなる分岐点です。
薬師岳までの登りで予定より多く、行動食を消費してしまったので小屋で補給しました。
薬師沢へ
太郎平から薬師沢までは下り続きです。
殆どの工程で木道が準備されておりサクサクすすめるのと、たまに椅子があるので太郎平から薬師岳を綺麗に望めピクニックもできそうです。
3つほど沢を通過しますが全て橋がかかっています。
話によると雲ノ平が営業してない時は橋はかかってないそうです。
人生で初めて沢で体を洗いました(笑)2日ぶりの風呂(水)はめっちゃきもちいぃぃぃ
水は凍えるほど冷たかったです…
薬師沢小屋
薬師沢小屋も水飲み放題!!
雲ノ平まで最後の補給地点となります。
薬師沢小屋は秘境温泉で有名な高天原と雲ノ平の分岐点です。
10時頃に薬師沢小屋に着きましたが、いろんな方向から下ってきた登山者が全員汗だくで疲れており「まじでこれからここ登るのか…」とずっと思いながら精神統一してました。。。
雲ノ平へ
この日最大の難所はやはり、薬師沢から雲ノ平への2時間半におよぶ急登でしょう。
写真では伝わらない急登感ですが、地図の等高線を見れば明らかです。
ただ薬師岳のキツイ登りに慣れたのか、やっと高度順応が終わったのかだいぶ楽でした。
2時間半で雲ノ平に到着しました。
時間からみるとおそらく時速2キロぐらいでポールを頼りにしながら登っていたので疲労がだいぶ軽減されたのかもしれません。
実は登り終わったあと、一瞬木道がでてきてすぐに無くなる地点があるのですが左右直進どれにでもいけそうな道が出現し、あまり周りを見てなかったので
左に進んでしまいすぐに間違いだと気づき戻りましたがヒヤリハットでした。
戻るときによく見ると、赤テープがありましたがテープを見落とさずに進んでください!だいぶ上の方にあります…
アラスカ庭園
アラスカ庭園でやっと樹林帯を抜けます。
ここからは黒部五郎小舎と雲ノ平が見えます。
奥日本庭園
急登登るより、この場所で登山靴履きながら正座するのが一番つらかった(笑)
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こんな時間で写真撮ってたらどんどん到着時間が遅くなってましたがまだ13時で余裕でした。
雲ノ平到着
やっと着いた、日本最後の秘境雲ノ平。
素晴らしい景色で秘境の名にふさわしい場所だと本当に感じました。
この日は天気もよく、標高も下げたのでおそらく持っている装備でもテント泊できたのですがせっかくの雲ノ平なので小屋泊にしました。
とりあえずカレーをいただき、このカレーが甘口でめっちゃ美味しく行動食とエナジバーしか食べてなかったので身に沁みました。
小屋の1Fはロビー、食堂、自炊場所となり、2Fと3F(実態は中2階のような場所)が寝室でした。
この日は平日にも関わらず、ギリギリ一人布団一枚かもと案内され最初はぎゅうぎゅうに詰め込まれましたが夕方頃に再度案内があり布団一人一枚ある状態になりました。
テラスもありほんとうに飽きない場所で、酒が進みます。
小屋の前はチングルマの群生がありました。
【日本最後の秘境 雲ノ平を目指す #02】五色ヶ原から薬師岳
2日目は今回の行程で最長距離で行動時間も10時間を超える予定となっていました。
夜は早く寝付いたものの、あまり寝付きはよくなくダラダラとして朝6時頃(予定より1時間遅め)に出発しました。
この日もぼんやりとした天気で木道は濡れていました。
鳶山
五色ヶ原から小高い丘のようなところが鳶山(とんびやま)で、30分ほどで着きます。
鳶山までは木道が続いており歩きやすいです。
越中沢乗越、越中沢岳、スゴノ頭
スゴノ頭までは激しいアップダウンがあり標高も300mあがって、200m下がる、また100m上がるのようなコースとなり朝からこの工程はかなり体にきました。
またザレ場、痩せ尾根が連続するのでややリスクの高めの場所を通過します。
薬師岳までまだまだあるのに大丈夫だろうか…スゴ乗越小屋でもう一泊しようかとずっと悩んでました。
一番奥の雲に隠れている部分がスゴノ頭になります。すごいアップダウンです。
スゴノ頭山頂
超えてきた尾根をバックに。
越中沢乗越から2時間半ほどかかりましたが、コースタイム的には1時間ほど短縮できました。
スゴノ頭からのスゴ乗越までの下りも案の定、かなりの下りでハシゴ、トラロープが設置されています。
遠くに薬師岳が見えます。本当にあれが薬師岳??遠すぎない??と思いながらなんども地図を確認しました…
スゴ乗越からスゴ乗越小屋
スゴ乗越はちょっとした広場になっており、補給をするならここでした。
というのはあと40分でスゴ乗越小屋だと思い、行動食のみで出発したもののスゴノ頭まででスタミナを消費しすぎたのか緩やかな登りなのにゼーハーと息切れがして辛かったです。
スゴ乗越小屋
スゴノ頭から小屋にヒラヒラしたものが見えるなーって思ってましたが旗でした(笑)
スゴ乗越小屋は非常にキレイな小屋(最近リニューアルした??)で特にトイレがホテルのトイレかと思うほど清潔感のあるものでした。
ネパールカレーの種類が豊富で楽しみにしていたのですが、この日はうどんしかなくうどんとカロリーメイトで補給しました。
うどんについてるしば漬けの梅干し?が美味しかったです。
POPな般若心経がエンドレスで流れており、小屋のフェス感もあり好きな小屋になりました(笑)
水が豊富なようでこちらで一旦、五色ヶ原で汲んだ沢の水を捨てて入れ替えました。
薬師岳に向かう
ここまでで、約工程の半分ぐらいでスゴ乗越小屋を出発したのは12時頃だったので行動して6時間経っており体はだいぶしんどかったですが薬師岳に向かいました。
写真は間山の上りですが、ここで熊を3回も目撃しました。。。
また日本海側からの風が強くなりメンタル的にも結構辛くなってました。
スゴ乗越小屋から1時間で間山のピークに到着しました。
ここから2時間以上、北薬師岳、薬師岳の激しいアップダウンが続きます。
大きな岩場の連続になってくるのですが、ガスが濃いと目印が見えづらくきつい勾配の岩場に迷い込んでしまうので気をつけましょう。
私も2回ほど道を誤りました。
薬師岳山頂
北薬師岳の登りは思いの外つらく、さらに薬師岳までの距離も長いことと、標高を500m近くあげたため息切れが続き大幅にペースダウンしました。
薬師岳山頂についた頃には16時丁度で、披露もピークでこの時点で薬師峠でのテント泊は断念しました。
疲労困憊で顔がひどい(笑)
薬師岳山荘
薬師岳山荘も非常にキレイな山小屋です。
とにかく早くご飯を食べて寝たいという思いでいっぱいでした(笑)
常に日本海側からの風が強く湿った空気のせいかガスも濃かったですが、時折ガスが抜けて富山市の夜景が綺麗に見えました。
【日本最後の秘境 雲ノ平を目指す #01】室堂から五色ヶ原
今年の夏休みこそは雲ノ平まで行きたい!と思い、3泊4日の計画で行ってきました。
0日目〜1日目の工程を書いています。
入山は室堂からを計画しており、一身上の理由でマイカーが使えなくなりましたが登山バスを利用するのであれば無料で富山駅前の駐車場が使えます!!
【0日目】富山駅周辺で前泊する
翌日、寝不足ではない状態でスタートしたいと思い富山駅近くにあるゲストハウス縁で前泊しました。
2980円ぐらいで宿泊でき、富山駅から徒歩で15分ぐらい、路面電車で2駅(5分ぐらい)で行けてアクセスもよいです。
室堂行きのバスは6時半出発で、徒歩でも始発の電車でも十分間に合う位置にあります。
【1日目】バスで室堂まで向かう
富山駅からバスで行くと、ケーブルカーからバスの乗り換えがなく室堂まで直行できます。
室堂は10度程度で風はほとんどなかったですが、ガスが多く景色は見えませんでした。
五色ヶ原に向かう
室堂にバスがついたのは9時頃で、室堂から五色ヶ原までは5時間程度の行動をする予定です。
水の調達
今回水場が沢になる場所がいくつかあるため浄水器を持っていきました。
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沢以外の水場は2日目移行になる五色ヶ原を超えてスゴ乗越小屋になります。
私は室堂の水場で700cc 程度の水をプラティパスに入れて持っていきました。
レインウェアを着て出発
室堂の気温は10℃から8℃程度でかなり寒く、暑がりですがずっと防寒着変わりのレインウェアを着てました。
正直止まるとかなり寒いので、装備が足りてないのをこの場で気づき室堂のノースフェイスでウェアを買い足しました(笑)
前日まで20℃前後だったんですけどね…
雷鳥と対面
室堂からは浄土山経由で五色ヶ原に向かいます。浄土山に登る途中に雷鳥の親子がいました。
五色ヶ原行くまでに3回も雷鳥を見かけ、北アルプスに行くたびにかなりの頻度で見えるので雷鳥の数も上昇傾向にあるかもしれません。
浄土山
相変わらずガスがすごいですが40分ほどで浄土山に着きました。
これほどのガスなのに雨に打たれることは一切なかったです。
このあたりから風が強く、進むしか無いという状態でした。
鬼岳、獅子岳、ザラ峠
五色ヶ原に到達するにはこの3つのピークを通過する必要があります。
ピークと言っても浄土山さんから下りながらピークを超えていくような感じなのですが、足場が悪く集中力が必要な道です。
獅子岳で視界が広がる
獅子だけに登るとよやくガスを抜け針ノ木岳のとんがりが見えました。
針ノ木岳まったく気にかけたことなかったですが、劔が綺麗に見えそうで興味がでてきました。
黒部ダムも見え始め、工程の8割ぐらいまで進んでいる場所です。
稜線にでると日本海側からの風は強く、一気に体感温度が下がるのと日本海側だけガスが濃く3日目になるまで殆ど視界は望めませんでした。
五色ヶ原
山荘とキャンプ場は10分ほどの距離があります。
先に受付してからキャンプ場に行くのが楽です。
五色ヶ原はチングルマの群生が咲いており、草原、湿地帯が合わさったようなところで本当にいいところです。
雲がなければ穂高方面の景色が望めます。
キャンプ場には水場(沢水)とトイレがあります
この日の夜の気温は5℃程度で10℃対応のシュラフではギリギリ寒い感じで、時々目を覚ましてしまいました。
それでも、SOLのエマージェンシーシートをシュラフカバー代わり使い、マットはインサレーションが入ったマットだったので底冷えはなく快適な方だったかもしれません。
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麦草峠からの天狗岳は原生林が美しい
天狗岳に行く予定だったのですが、途中で力尽きてメンバーが帰ってくるまで黒百合ヒュッテで寝てました(笑)
コース
白駒池駐車場から入り、高見石小屋、黒百合ヒュッテ、天狗岳と2つの小屋を経由していくルートで計画しました。 往復約11キロで中山の展望台までから先はアップダウンがあるので、体力に自信の無い方や途中で疲れた方は展望台で折り返すのでも絶景があるので良いと思います!
(出典:ヤマプラ)
汗っかきにはHaloヘッドバンドがおすすめ
すごい汗っかきで顔にしたたる汗を止めるために、手ぬぐいをバンダナのように巻いていたのですが結び目が帽子に干渉したり速乾性が足りなかったりで悩んでいました。
トレラン用のグッツになるのですが薄く、速乾性もあり汗を食い止めるラバーのようなものがついており後ろに汗を積極的に流していく効果がありこれを付けていると顔に汗が滴る事はなくなりとても快適になりました。
生地も薄いので帽子なども窮屈にはなりにくいと思います。
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白駒池駐車場
麦草峠であれば、白駒池駐車場が登山口から最短となります。
駐車場は有料で500円です。
ライブカメラ(白駒池駐車場) | 長野県佐久穂町観光協会公式ホームページ 旅行・観光情報
高見石小屋までは美しい苔と木道が続く
高見石小屋までは整備された木道が続き、30分程度の工程なので私服の方も多くいます。
初心者の方にもおすすめです。
名物の揚げパンと展望台
高見石小屋で名物のアゲバンです。
一服したら横にある岩場を登り、白駒池を眺めれます。天気がいいと北アルプスまで見えます。
高見石小屋から先は白駒池か中山展望台か
初心者の方や登山装備が無い方は白駒池へ、天狗岳、中山展望台を目指すかたは登り方面へと別れます。
今回は天狗岳を目指したので1時間近く苔むした原生林を横目に見ながら登り続けます。八ヶ岳らしいゴツゴツとした岩があるので結構疲れます。
中山展望台
中山展望台の写真がこれしかなかった…
中山展望台からは北アルプス方面、西天狗岳と東天狗岳、硫黄岳が見えます。
天狗岳はだいぶ遠く見えます(実際遠い)
雲に隠れているのが天狗岳です。
にゅうの分岐点があればもうすぐ黒百合ヒュッテ
にゅうの分岐点から進むと標高を下げ始めます。
大きな岩の間を通ると黒百合ヒュッテの分岐点に差し掛かります。
久々の黒百合ヒュッテ
いつもと変わらない黒百合ヒュッテ。
落ち着いた雰囲気がザ山小屋という雰囲気で好きな小屋です。
昼寝
暑さにやられたのか、もう何度も山頂に行っていたのでモチベーションが上がらず昼寝してました(笑)
白駒池
メンバーが戻ってきたら、高見石小屋まで戻り行きとは違い白駒池まで行ってみました。
白駒池は綺麗な小屋と、想像よりも大きな池があって不思議な雰囲気でした。
残雪期の富士山に行ってきました
はじめに
残雪期の富士山は基本的には推奨されておらず、十分な装備かつ装備を使いこなせる経験と技術が必要になります。
山行日時:2019年5月
装備
- サングラス、日焼け止め
- 樹林帯ではないので常に直射日光にさらされます。日焼け、雪目に十分な注意が必要です。
- 12本アイゼン、ピッケル、ストック
- 食料、水分(山開き前まで山小屋は全て閉まっています)
- ロキソニン(高山病での頭痛に効きます)
- ヘルメット
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コース概要
残雪期は富士宮ルートから入ります。 7時半からゲート?が開くという情報がちらほらったのですが、この時期なのか既にゲートは無いのか6時からでも入れました。
5合目(標高2400m地点)に駐車場がありそこから登り始めます。 私のコースタイムとしては登り5時間、下り2時間強でした。
雪と落石に注意
この日は人が多く、雪の斜面を登る人もいれば登山道が露出している部分は登山道を登る人もいました。
雪の上を歩いているとたまに登山道ではないザレ場などに侵入している方がいたのですが、登山道以外の部分はザレ具合がひどく容易に落石を誘発させてしまい1名怪我をして救助された方を目撃ました。
富士山の斜面はご存知の通り気などで遮られるものはないので落石が発生すると下まで落下していきます。
登山道以外は歩かない、極力ヘルメットをつける事が望ましいと思いました。
5合目駐車場
6時についたにも関わらずすごい人で、登山口に一番近い駐車場は満車でした。
殆どはバックカントリーな人たちでした。
雪とザレ場の繰り返し
登り始めると早速、雪が出てくるのですが見ての通り雪のところと雪がないところの連続になりアイゼンをつけるにはだいぶ辛い環境でした。 8合目辺りまでアイゼン無しで慎重に登りました。
バックカントリーな人です。(いつか私もやりたい。まずはスキーをできるようになるところから…)
照り返しの強さと斜面がキツイ
快晴だったこの日は照り返しが強く、半袖で登りました。
高度に慣れていなかったのか呼吸もだいぶ辛かった印象です。
8合目 池田館
8合目以上からは登山道も全て雪になります。
雪はだいぶ溶け始めており踏めば深く沈む感じでとても歩きづらく、体力も奪われ、結構苦労しました。
ここから2時間半ぐらいで山頂に到着します。
山頂
5時間かけてようやく山頂についた頃には、軽い頭痛があり滞在時間15分ですぐに8合目の池田館まで降りました。
浅間大社奥宮はまだまだ埋まっておりました。
お鉢めぐりはいつか…
富士山
初めて富士山に登りましたが、個人的にはやっぱり見てる方が好きだなと思いました(笑)
この時期は人も多くなく、雪で登りやすい部分も多いのでこのタイミングで行けてよかったと思います。
残雪期の涸沢に行ってきました
令和が始まり、初登山は涸沢からのスタートとなりました。
空いてるスケジュールに晴天をぶつけて行ったので天気はバッチリでした。
残雪期に関わらず初めて涸沢に行く方へ
涸沢は涸沢カールの壮大な景色から人気なフィールドで情報も豊富ですが、コース的には半分以上平坦な道のりであり初心者向けと紹介されている事が多いのですが約16kmの歩行を求められ、残雪期になると2時間半の雪渓歩きが必要になるため個人的には中級者かつ健脚者向けのコースだと思っています。
健脚者であっても、16km程度の歩行をした経験がない場合僅かな靴ずれなどでペースが落ち9時間以上時間がかかることも珍しくなく本谷橋あたりでバンドエイドやテーピングで治療している風景をよく見かけるため事前に同程度の距離をコースタイムどおりに進めるかを練習することをおすすめいたします。
同程度のコースとして関東では陣馬山→高尾山口駅までの縦走、大倉→塔ノ岳などがおすすめです。
涸沢に行くには夜行バスがおすすめ
東京近辺からであれば新宿あたりから夜行バスがでており5時頃に上高地に着くことができゆとりのある行程が組める上に 健脚であれば奥穂高岳、北穂高岳に1日で到達する事も可能になります。
GW料金の高速バス往復で 15,800円でした。
今回のコースはオーソドックスな上高地から涸沢までの一般的なルートです。
上高地 → 徳沢 → 横尾 → 本谷橋 → 涸沢(涸沢ヒュッテ泊)
余談ですが高速バスの窓際は冷気を強く感じるのでダウンやブランケットを持っていったほうが快適に過ごせそうでした。
上高地はまだ寒い
上高地に着いた瞬間凍えるような寒さで、おそらく5度程度でした。
暑がりの筆者でも徳沢までダウンを着て行動しても汗ばむ事はないぐらいでした。
朝方は曇り
この時間は観光客はいないので閑散としており穂高連峰にもガスがかかっており、行き先を望むことができませんでした。
横尾まで雪は殆ど無い
皆、それぞれのペースで追い越せ、追い越されながら進みます。
横尾まで雪はほとんどありません。アイゼンは不要でした。
徳沢キャンプ場は混雑気味
前の週は吹雪いたようで過酷なテント泊になったと聞いていたのですが、数日で一気に雪は溶けたようです。
徳沢は芝生のキャンプ場で水場が近く、お風呂もあり上高地から2時間程度でたどり着けるのでテント泊デビューにはおすすめです。
涸沢や蝶ヶ岳のベースキャンプとして利用するのもありです。
徳沢はカフェがおすすめ
徳沢にはホテルのような清潔感の高い徳沢ロッジや豊富なメニューがあるみちくさ食堂がありその中でもみちくさ食堂のトーストがおすすめで筆者は毎回食べています。
7:40頃から軽食が始まるようなので30分近く待ちましたが、コーヒなどはそれより前からいただけます。
分厚いトーストにブルーベリーとはちみつがぬられており初めて徳沢に来てから好物になりました。
みちくさ食堂ですが券売機が導入されており、軽食はこちらで買って席で待てば届けていただける形式になっておりました。
横尾から先は雪がたっぷり
横尾は涸沢と槍ヶ岳への分岐点でもあり、緊張感をもって装備を整えています。
横尾が最後の補給箇所となります。
横尾から先は残雪期らしい風景になります。
すれ違いが難しい場所が多くなります。
屏風岩
横尾から本谷橋の間で見える屏風岩には圧倒されます。
よく見ると屏風岩の上の方から滝のように雪解け水が流れていました。
本谷橋
視界が開けて北穂高岳が目の前に現れます。
ここから斜面になってくるので、ほとんどの人がアイゼンをつけて登っています。
夏場は樹林帯ですが、残雪期は谷を沿ってSガレ、涸沢へと登っていきます。
トレースがしっかり残っているのでアイゼン無しでも登れる程度でした。
ソールがしっかり埋まるぐらい雪が柔らかくなっていたのでヒップソリを持ってきている人も滑れないほどでした。
Sガレ
最後の登りですが傾斜がきつくなり、だいぶペースが落ちてしまいました。
右に折れたあたりから涸沢ヒュッテの屋根がと鯉のぼりが見えてきます。
涸沢ヒュッテ
雪に埋まっておりヒュッテの写真は撮れませんでしたが、テラスは開放されており日向が寒さと暑さのちょうどいい感じでした。
日焼けはばっちりしてしまうので日焼け止めはしっかりしないと真っ赤になります。
前穂高岳と奥穂高岳が美しい
この日は雲が出ていたのですが、後光がさすような前穂高岳と奥穂高岳が本当に綺麗でした。
テント村
この日は100張りを超えるテントだったようです。
モルゲンロートはならず
天気はよかったものの、雲が薄くでており残念ながら穂高連峰に陽がさすことはほとんどなかったです。
上高地での日帰り風呂
16時のバスだったので8時頃に涸沢ヒュッテを出発しました。
降りてきたら初日には見られなかった穂高連峰の見事な景色です。
この後ろ側が涸沢カールとなり、筆者がいた場所で撮影場所は小梨平キャンプ場です。
小梨平キャンプ場にはお風呂があり600円で入浴できます。
温泉ではありませんが清潔感のあるお風呂で、上高地からバスに乗る方は便利で今後も重宝しそうです。
外秩父七峰縦走に参加してきました[完歩]
写真を撮る余裕がなかったのでダイジェストとしてお伝えいたします!
外秩父七峰縦走とは
東武が主催している42kmのハイキング(ロングトレイル)のイベントでこれまで34回の開催実績があるそうです。 私は今年が初参加です。 その名の通りで、外秩父にある山々7峰を縦走しながらゴールを目指します。 レースではなくハイキングとしての位置づけなので初心者の方も多かった印象です。
CPごとに下山ルート(リタイヤ)が設定されておりバスで白石車庫バス停まで行くこともできます。
参加費が2000円で事前の申込みが必要になります。
コース
今年はスタート地点が2つあり、小川町駅か東武竹沢駅からスタートできます。 受付は小川町駅役場で済ませる必要があったので一度は小川町駅へ行く必要があります。
東武竹沢からですと2km短縮でき、コース上の渋滞も減るためさらに短縮可能です。
小川町 or 竹沢駅 → 官ノ倉山(5.1km地点) → 笠山(16.7km地点) → 堂平山(18.4km地点) → 剣ヶ峰(19.3km地点) → 大霧山(25.4km地点) → 皇鈴山(31.1km地点) → 登谷山(32.3km地点) → 寄居駅(42km地点:ゴール)
装備
- ポカリ 1リットル
- 水 500ml
- 昼食、パン、トレイルバター
- 調理道具(ガス、ストーブ含む)
- トレランシューズ
持っていかなかった物
- トレポ
- カメラ
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OMM/オーエムエム/オリジナルマウンテンマラソン Classic 32/クラシック32 Black Edition/ブラックエディション 【日本正規品】
- 出版社/メーカー: OMM(オーエムエム)
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補給地点
今回一番気になっていたのが補給地点でした。 補給地点が豊富にあったので持って行きた昼食などは殆ど手にしませんでした。
特に和紙の里と堂平山山頂は色んな食事が提供されていたのでありがたかったです。
スタート地点の役場
スタート地点で事前登録で送られてきた、チケットと引き換えに地図、チケットケース、粗品、をもらいスタートです。
CP(チェックポイント)が設けられており、CPごとにハンコを押してもらいます。
渋滞
毎年渋滞が問題視されているのと、渋滞が嫌で参加しない方もいると思うのですがスタート地点を分けたり、有料にすることで緩和できていそうです。
実際に立ち止まるような渋滞は殆どなく、登り始めやピーク近くは渋滞しますがそれも20kmを超えると先頭集団ができ始めてきて渋滞自体が小さな集団になりそれほど気にならなくなります。
時間内に完歩はしたいのと、競技ではないので落ち着いて行きたいのと、ルール上走るのは禁止されています。
渋滞のない様子。
和紙の里の桜
和紙の里には屋台がでており、こちらで補給可能です。
和紙の里を抜けて、車道をしばらく歩くコースになります。
堂平山 山頂付近
自転車の人も多く、草原が広がってるので好きな山になりました。
山頂がCPになっており、カレー売ってたのが最高でした!!
大霧山
大霧山が約半分の地点でこのあたりから、混雑や渋滞が緩和されはじめて体力の差がでてきているなと感じた地点でした。
大霧山はアップダウンが多いので峠の茶屋(定峰峠)で補給可能なのでこちらで十分補給してから行くのがいいです。
彩の国ふれあい牧場
みんなソフトクリーム買うよね…
ここから先は車道→登山道→ラスト車道(10km) という感じで登る距離は短いのですが結構体力が減ってきたので最初よりキツく感じました。
ここが実質最後の補給地点となります。
皇鈴山、登谷山
この2つの山は 彩の国ふれあい牧場
から比較的近く、眺望も素晴らしいところでした。
低山なのでピクニック感覚で行けそうです。
ゴール
スーパのベルクフォルテの駐車場がゴールです。
屋台がたくさんでて、完歩したあとビール飲みたかった!
今回の記録
時間的にはトータルで9時間半で完歩できました。
反省点
- トレランシューズ
馴れないトレランシューズを履いていってしまったのとアスファルトの部分を10km以上歩くのでソールが浅いトレランシューズでは足の裏がとても痛くなりました… 次は登山靴で行くと思います。
- パンツ
今年は暑かったのと42kmほどの長距離になると流石に短パンが最適でした。
蓼科山(積雪期)に行ってきました
爆風の中、蓼科山に行ってきました。
コース
女乃神茶屋すずらん峠から登山コースがあるので、分岐もなく山頂まで一直線です。
山小屋は冬季は営業しておりません。
装備
コース上に難所はないのですが、森林限界を超えたあたりから斜面が滑らかになり急になってくるのでピッケルがあったほうが安心です。 軽アイゼンでも登れると思われますが、12本アイゼンがあれば絶対こちらのほうが安心です。
ゲレンデの上級者コースよりも斜面はキツイです。
駐車場
女乃神茶屋すずらん峠の真ん前に登山者用の駐車場があります。ナビには女乃神茶屋すずらん峠を設定すればOKです。 この日はガラガラでした。30台ぐらいは停めれそうでした。
トイレは駐車場にあるのみになります。
登山口
駐車場から出て左にいくとすぐに登山口があります。
急な登りは1時間後ぐらいからになりますが、ここでアイゼンをつけても大丈夫です。
八ヶ岳らしい白樺と苔
しばらくは緩やかな道なので白樺と苔を楽しみましょう。
いい苔。
急登の始まり
1時間ほどで目の前に蓼科山の本体が見えてきますが「まさかこの斜面登るの?」と思いますが、登ります!
眺望
天気はよくなかったですが、まぁまぁの眺望です。
遠くに尖った山小屋が見えて、なんだろうと思ってましたがヒュッテアルビレオというらしいです。
森林限界を超えると…
森林限界を超えると爆風です。 下から上がってくる風にどんどん体温を奪われるのでハードシェルと雪山用の手袋は必須です。
登りかキツくこの日は手袋を汗で濡らしてしまい、凍傷になりそうな症状がでてきたので予備の手袋に交換しました。 雪山は予備の手袋必須です!
モンベルのメリノウール タッチはスマホ対応で暖かく、安いので複数買い必須です。
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山頂
山頂付近は爆風で風速は20m以上あったと思います。ホワイトアウトも発生しており、トレースも消えていくので蓼科山山頂ヒュッテから折り返してピストンに計画を変更しました。
天候が悪く、写真が少なめですが山頂からの眺望はすごく良さそうなので夏にリベンジしたいと思います。
武尊山(積雪期)の登頂失敗
少し前ですが積雪期の武尊山に行ってきました。 まず最初に武尊山は川場スキー上から必ず行きましょう!
失敗したコース
オグナスキー場から前武尊山→武尊山 ピストンを計画していました。
完全に調査不足だったのですがオグナスキー場は滑走装備(スキー板、スノボーなど)がないとリフトが乗れません!!
持ち物
- 日焼け止め!!!(ゲレンデなので照り返しがすごいです)
- 軽アイゼンでも行けますが12本あった方が安心
- ピッケルはあれば安心
GRIVEL(グリベル) ネパールSA・プラス 58cm GV-PI175G58
- 出版社/メーカー: GRIVEL(グリベル)
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グリベル GRIVEL クランポン エアーテック・Jクラシック GV-RA073A08
- 出版社/メーカー: GRIVEL グリベル
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オグナスキー場の駐車場はガラガラ
オグナスキー場には広い駐車場(無料)が複数あり、バスで送迎してくれるので駐車場の心配は不要です。
オグナスキー上のゲレンデ(上級者コース)を2時間登り続ける…
ゲレンデは端を歩けば大丈夫です。 リフト券売り場に登山届けとゲレンデのコース一覧があります。
夏山の登山コースも上級者コースを登って行くルートになっており、上級者コースが最短ルートになります。
ゲレンデだけあって整地されておりピッケルがなくても安心して登れますが斜面の角度はかなりキツい…さすが上級者コース。。。
スキー場なので山小屋の代わりにレストランがたくさんあるので補給は十分できます(笑)
この斜面の角度…
横にリフトあるのが虚しい…
前武尊山の斜面もすごい…
ゲレンデは大きな斜面を4つクリアすれば、最後のリフト乗り場に到着します。
ここから先はスキー客はおらず、BCか登山者(私たちだけ)です。
一番深いところで太ももぐらいのラッセル箇所はありますが、斜面は安定してるのとピークの方向がわかりやすいので直登していけます。
前武尊山からの景色
武尊山までは行けませんでしたが、最高の天気と景色でした!
ゲレンデをひたすら登ってるとスキー客になんども励まされました(笑)
登山用のダウンジャケットはOMM Rotor Smockがおすすめ
OMMはランナー用でしょ?と思ってるあなた損してますよ! OMMは山岳レース向けに製品を作り続けているイギリスのブランドで、イギリスの気候が日本にも似ているのところもあり製品の適応性が高い。 また、山岳レースと登山では体力面で大きな違いはあるものの体に起きる変化というのはそれほど違いはないと思っている。
これまでいくつかOMMの製品を紹介してきたがOMM Rotor Smockをおすすめする理由はこちら。
高性能化繊ダウンが使われている
OMM Rotor Smockで使われているダウンはプリマロフト。 プリマロフト ゴールドのフィルパワー(いわゆるダウンの暖か)はプリマロフトを採用したシュラフの対応温度をみるとおそらく600から700程度と思われる。 600から700は天然ダウンとしても高性能な分類に入るため、論理的には天然ダウン300フィルパワーのダウンを倍量いれるとプリマロフト相当の性能を発揮できる。 そのため軽量に抑えることができ、見た目もぶくぶくしない。
プリマロフト ゴールドはプリマロフトの中で最も高性能で耐水性、通気性、伸縮性がある。
筆者の体感では5℃ぐらいの環境で休憩中などで止まっている時はダウン+アウターでかなり暖かった。
-10℃程度で厳冬期で防風の中行動する場合はちょうどよさそうで、風がなければ暑すぎるので脱ぐかベストに着替えた方がよさそうだ。
マーモット(Marmot) Sheep Fleece Vest TOMMJL43 DYL ダークイエロー M
- 出版社/メーカー: マーモット
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マーモット(Marmot) Climb WOOLWRAP Vest MJM-F7008 BLK ブラック M
- 出版社/メーカー: マーモット(Marmot)
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汗、水濡れにめっぽう強い
プリマロフトは汗や水に濡れたとしてもダウンのようにしぼむ事はないため濡れた環境においても保温性を保つことができる。 特にランナーや汗っかきの方は最適な素材なのだ。
濡れたダウンとうのは経験してみると思いの外厄介なもので、ダウンとしての性能が発揮できないだけでなく重く、肌に張り付くためとても濡れたダウンは着ていられない。標高が高い場所や冬になるともちろん凍ってしまい、凍傷の危険性も高くなる。
後、夏は汗の他に結露するという課題もあり泊まりで縦走などしているとダウンの中の空気が結露して自然に濡れてしまうことが発生する。 温度差が激しい環境で行動するには濡れという物は命取りになるのと、防ぐのが難しいという観点で非常に厄介だ。
洗濯するとわかるのだが濡れてもバタバタとすればすぐに乾燥し始める。
洗える
濡れに対して強いということは洗濯機(手洗い)で普通に洗えるのも清潔感を保つ上では嬉しい。
ポケットが大型でフリースが付いており温かい、枕にもなる
ポケットは左右で貫通しており、裏にはフリースで起毛している
このポケットに全て収納する事もでき温かい枕としての利用も想定されている。
ハーフジップがおすすめ
走る時はアウターとして、休息時にはインナーダウンとして使えるのでフードは無いほうが快適性は高い。
ハーフジップは装着時に手間がかかるが、換気性がフルジップよりも高いのでムレにくく行動着としても想定している場合はハーフジップがおすすめ。
OMM オリジナルマウンテンマラソン|Rotor Smock #Black ローター スモック
- ジャンル: スポーツ・アウトドア > アウトドア > 登山・トレッキング > ウエア > ジャケット
- ショップ: TAMAYA-GROUP楽天市場店
- 価格: 27,540円
OMM Rotor Smockが向いているユーザ
- 全天候型の山岳、トレラン用のダウンジャケットを探している
- 泊まりで行動する事がある
- 行動着としても使いたい
- 軽さ、サイズを重視する
避難小屋に泊まった雲取山
2019年初登山は雲取山で避難小屋宿泊でした。
登山コース
いつもどおり鴨沢の丹波山村村営駐車場からスタートです。 初心者の方は普段の登山でコースタイムの半分ぐらいのスピードを維持しないと日帰りは難しいので三条の湯からの一泊二日のコースを検討してください。
コースタイム5時間(片道):丹波山村村営駐車場 → 七ツ石小屋の分岐点 → 奥多摩小屋 → 小雲取 → 雲取山山頂避難小屋
装備
テント泊装備でテント以外は全て持っていきました。
避難小屋に泊まった時、外気温は-3度で小屋内は3度だったので6度ほど温かいようです。 当時は6人ほど小屋にいたのでその分も暖かったようです。ナルゲンボトルがあればお湯を入れることもできるので湯たんぽにするとかなり温かいです。
ナンガ (NANGA) オーロラライト350DX レギュラー RED(レッド)
- 出版社/メーカー: ナンガ(NANGA)
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nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口1.0L トライタンボトル ブルー 91315
- 出版社/メーカー: nalgene(ナルゲン)
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避難小屋泊は重量級
避難小屋泊するぞ!と盛り上がったものの、大量の酒と食料で総重量10kgを超えコースタイムピッタリのゆっくりペースで上り続けます。
七ツ石小屋の水場
七ツ石小屋の水場から滴る水が氷爆のような状態になっていました。水場を利用する場合は七ツ石小屋の方面に登っていく必要があります。
水場は凍結してなかったです。
ブナ坂から1時間半
ブナ坂から急登が続き山頂まで1時間半ほどです。
12時頃出発したのでブナ坂のあたりで日が落ちて来ました。
奥多摩小屋のテント場
奥多摩小屋閉鎖に伴いここも今年で終わってしまいます。。。
クラウドファンディングとかで再建してほしいです。
雲取山の名物
ダンシングツリー…
雲取山山頂からの夕暮れ
この日は空気が澄んでおり雲もなく最高の夕日でした。
雲取山避難小屋
小屋の晩酌が進みすぎて写真を一切撮ってなかった…
雲取山避難小屋は最大で20名ほど入れそうな広さです。
人数にもよりますが外気温より6度ほど温かいものの、底冷えが強いので冬用のマットは必須です。インサレーション入りのマットですとまったく寒さは感じません。
もしテントを持っていく場合は小屋の中でテントを張ると隙間風を防ぐことができるのと、空気の量が減るので暖かさが増します。
THERMAREST(サーマレスト) アウトドア用マットレス クローズドセルマットレス Zライト ソル シルバー/レモン R(51×183×厚さ2cm) R値2.6 30670 【日本正規品】
- 出版社/メーカー: THERMAREST(サーマレスト)
- 発売日: 2012/03/12
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NEMO(ニーモ・イクイップメント) テンサー 20R NM-TSR-20R 2018-19モデル
- 出版社/メーカー: NEMO(ニーモ・イクイップメント)
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避難小屋周辺には水場がないので注意が必要です。
朝焼け
避難小屋と山頂はお隣さんなので朝焼けみるのも便利な場所です。
温泉はもえぎの湯
奥多摩の定番、もえぎの湯にお邪魔しました。
厳冬期シュラフの選び方
厳冬期にテント泊、キャンプをするためのシュラフが無いことに気づいた。。。
2018年現在、車中泊やキャンプが人気で高価なシュラフも品切れが相次いでいるので2ヶ月から3ヶ月前までには手に入れておいたほうがいい。
シュラフ選びの観点
氷点下15度で2度対応のシュラフで寝たことがあるので寒さの辛さは人一倍知っているつもりだ。
シュラフ選びは気温(どこに行くのか)、重さ、コストで選ぶことになる。
基本的には軽くするとダウンの性能(FP)を上げることになるため価格も上昇する。
どこに行くか
最低温度をどう定義するかだ。
標高によって気温は異なるので幅広い標高を移動する人は最大公約数的な選択になるので最低温度に合わせた選択をするか複数の種類を保つ必要がある。
私の経験では想定最低気温+10度のシュラフがあれば快適に過ごせる。
ULな観点と工夫
シュラフ選びの際に○○FP(フィルパワー)という表記をよく見るが、これはダウンの膨張率を示したものでFPが高いほど温かい。
これは事実600FPと900FPの違いは暖かさも、ダウンの量自体も一目瞭然である。600FPで900FPの暖かさを維持する場合は1.5倍のダウン量になる。
FPの最大値は800〜900程度で高品質ダウンに分類され価格も5万以上になることが多い。 そのため、900FPを最大とした場合グラムあたりで保温できる熱力は決まっているのでメーカによる重量の差は高品質ダウンになれば差は殆どでない。
つまり厳冬期シュラフでのULは性能限界にあるため難しく、工夫次第では軽量化できる余地はあるものの大幅な軽量化には至らないケースが多い。
たとえば、ナルゲンボトルにお湯を入れて湯たんぽを作ったり、カイロなどで工夫することでシュラフの軽量化を行うこともできる。
nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口1.0L トライタンボトル ブルー 91315
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nalgene(ナルゲン) カラーボトル 広口0.5L トライタンボトル クリア 91308
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エスケープビィビィなどをさらに上に被せると+3度ぐらいは上がる。冬の結露は凍結しテント内は雪だらけのような状態になるので濡れる事も防げる。
SOL(ソル) エスケープウ゛ィウ゛ィ O.Dグリーン 12516
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暖かさを追求するにはダウンだけでは不十分
一見すると高性能なダウンであればどこに行っても温かいと思われがちなのだが現実はそうではない。
ダウンは空気の層を形成しそれを体温で温めることで保温する。保温のためダウン自体に発熱する要素はなく体温がなければ暖かくはならない。
そこで一時的に体温などを上昇させるのが前述したような湯たんぽだったりカイロだったりする。
では背中はどうだろうか。背中はダウンが押しつぶされ空気の層がほぼなくなるためオーバな表現をすると暖かさとしては薄着が1枚敷かれているのと同等になる。まったく暖かくない。
そのため下からの冷気をシャットアウトする必要があり、直接体温が吸収されていく部分であるため徹底しなければ凍える夜を過ごすことになる。
冬山には冬山のマットが必要
かさばらないクローズドセルのマット(山と道のMinimalist Padかビッグアグネスのマットが最適)とインシュレーター(ダウン)入りのマットを2重で敷くと地面からの冷気をシャットアウトできかなり温かいのが個人の経験だ。
最近のインシュレーターマットは高性能なため単体でもそれなりに温かいのだが、エアー式なためパンク防止という観点でも一枚下にあると安心だ。
これらのマットもダウンが入っており、エアー式のマットとダウンの効果を発揮できるように作られている。
まれにコットを持ち込もうとする人がいるのだが、コット自体は遮熱性はなくコットと床(地面)に冷気の層ができるためマットなどの遮熱対策をしなければ寒い思いをする。
コットを持ち込む場合は床にマットを敷くのではなくコットに敷くことと、コットは体重が足の部分に集中するためテント内で使うと高確率で穴が空いてしまうため工夫が必要だ。
そう考えるとコットの優位性は寝心地以外ないので、その重量分夏用のダウン持っていって二重にできるのではないか?などの別の手段を講じたほうがメリットがある場合が多い。
NEMO(ニーモ・イクイップメント) テンサー 20R NM-TSR-20R
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ダウンと化繊ダウン
ここでダウンという言葉を使っているものは全て天然ダウンである。
化繊ダウンはmont-bellのエクセロフトやアメリカが開発したPRIMALOFT(プリマロフト)があり、化繊ダウンは重さ以外は登山者にとって有利な面が多い。
プリマロフトは3つのカテゴリーがありPrimaLoft Gold Insulation、PrimaLoft Silver Insulation、PrimaLoft Black Insulation、Goldが最も暖かく550FP程度のパワーを発揮できるとされている。この550FPは冬山には性能が低すぎるので春夏など10℃を下回らない環境を想定していると思われる。
重さを気にしなければmont-bellのエクセルロフトがコスト的にバランスが取られており濡れに強く洗えるため初心者にも扱いやすいのだが、ダウンと比べると倍以上の重さがあるため重さという観点では扱いづらい。
モンベル(mont-bell) 寝袋 アルパイン ダウンハガー800 #0 [最低使用温度-18度] サンライズレッド 1121299-SURD
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モンベル(mont-bell) 寝袋 アルパイン ダウンハガー800 #2 [最低使用温度-6度] サンフラワー 1121301-SUF
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OMM(オリジナルマウンテンマラソン) Mountain Raid 1.0 (ブラック)
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OMM(オリジナルマウンテンマラソン) Mountain Raid 1.6 Black
- 出版社/メーカー: OMM(オリジナルマウンテンマラソン)
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筆者が愛用するのはNANGA
NANGAは近年アパレルも出すなど登山者以外にも馴染みがあるメーカとなったジャパンブランドだ。
NANGAは1941年に創業した、1979年に創業したISUKA(イスカ)もNANGA同様のジャパンブランドで日本にはシュラフの二大巨頭が存在しており高品質なダウンが世界で見るとお手頃な価格で手に入る恵まれた環境なのだ。
AURORA light 750 DXの特徴
NANGAの特徴はなんといっても永久保証だろう。その次にあるのがダウンの増量(モデルによるので確認が必要)だ。
通常ダウンだと首と肩に空間ができてしまうのがここが結構冷気を感じてしまうことがある。
NANGAはそこにロフトを作ることで首や肩も保温しているのでこれが非常によくできており快適。
厳冬期用のシュラフはとにかく大きい。
ローカスギアのテント、春夏用のシュラフ、厳冬期のシュラフを比較すれば一目瞭然だろう。
性能
- -8℃ / -16℃
- FPが異なるDX版とSPDX版がある?
- オーロラテックス(防水、透湿) → 加工ではないため経年劣化が起きにくい
- 台形ボックスキルト
eVentシルコンプレッサー Mサイズだと750DXも入れやすくコンプレッションしやすいです。
(グラナイトギア) Granite Gear eVent シルドライサック M (18L) 2210900131
- 出版社/メーカー: GRANITE GEAR(グラナイトギア)
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実用レビュー
登山ではなくキャンプで使ったのだが、氷点下5℃はまったく寒くなく服装も普段着だ。
THERMARESTのクローズドセルを敷いていたのだが凹んでいる部分とシュラフで隙間ができ結露しておりそれが凍っていた。
シュラフ自体はオーロラテックスの防水素材で濡れはまったくなかった。